エッジ 裏張り方法

エッジの裏張り方法

  • エッジを交換する際の参考手順になります。
  • 怪我をしないよう十分な準備、計画を立てて作業して下さい。
  • この作業内容は張り替えを保証するものではありません。自己責任にてお願い致します。
  • 用意するものは張り替え用のエッジ及び接着剤と劣化したエッジ除去にカッターナイフスピーカーユニット脱着にドライバーなどです。
  • ウレタン材質のスピーカーエッジ裏張り方法の例を紹介します。
    スピーカーに使用しているウレタンエッジの場合10年位で加水分解で破れてしまいます。写真のように破損・ビビり音など不調なってしまったら、エッジ劣化交換時期です。
  • 古いエッジを画像中央の新しいエッジに交換します。

スピーカーエッジ・エッジ 張り替え用接着剤を調達する

  • 今回使用するスピーカーエッジは純正がウレタン製なので純正同等のウレタンエッジとウレタン対応のスピーカーエッジ 張り替え用エチレン接着剤は、当方がヤフオクで出品しているのでホームより、ヤフオク商品を検索購入ができます。
  • その他長寿命なラバー(ゴム)タイプエッジなど素材違いも出品中です。

劣化ウレタンエッジを取り除く

  • 劣化したスピーカーウレタンエッジは手で簡単に除去取り切れない部分はカッター等を使って出来る限り取り除きます。

スピーカーガスケットを取り除く

  • ガスケットはウレタンとの接合部にカッターの刃を差し入れます。多少強めの引き剥がしが必要です。
  • このガスケットは再利用しますので、紙やスポンジ素材の場合は慎重に破けないよう注意して取り外します。

スピーカーフレーム側の劣化エッジを取り除く

  • 剥がしたガスケット下のフレームにはベタベタした劣化ウレタンが残っていますので、これをカッターなどで削り取ります。少し削るとカッターの先端がウレタンに覆われ滑りが悪くなりますので、先端をエタノールでマメに拭きながら進めると作業性が向上します。
    ※刃物の為、怪我をしないよう十分に注意してください。

ウレタンエッジを取り除いた状態

  • 劣化したエッジを削り取り除去。

コーン裏の劣化エッジを取り除く

  • 本体を裏にして、コーンの裏に付いている劣化エッジを除去します。出来るだけ刃を寝せて削り取るような感じで取り除きます。この工程でも、ベタベタしたウレタンクズが刃先にすぐまとわり付きますので、刃先をエタノールで拭きながらやると作業性が良いです。コーン紙にダメージを与えないように丁寧に出来るだけ削り取り除きます。
    ※紙製コーンの場合除光液(アセトン配合)シンナーは使用しない

劣化スピーカーエッジ除去終了

  • 劣化したスピーカーエッジを取り除いた状態です。次は、新しいスピーカーエッジを貼る準備になります。

スピーカーエッジ張り替えの準備

  • いよいよ接着工程です。接着剤は筆で塗布する場合使いやすいように受け皿を用意します。使い捨て出来る容器であれば何でもOKです。
    ※容器を使わずボンドをそのまま塗布するのもありです。

まずはコーン裏側に下塗り

  • 接着剤を塗布する前に、新しいウレタンエッジを本体に仮組みして状態を確認します。コーンの外周部とウレタンの内周部が合っていれば、そのまま接着すればOKです。スピーカーを裏側にしてコーン外周部に接着剤を塗って行きます。ウレタンエッジの幅より少し広く塗るのがコツで、下塗りをすることによって接着強度が向上します。接着剤がやや半乾きになって来たタイミングで次の工程へ移ります。

ウレタンエッジに塗布

  • エッジのロール部に接着剤が付かないように注意しながら、エッジ内側に接着剤を塗布します。あまり時間をかけるとコーン側の接着剤が固まってしまうので、一気に塗布します。コーンにエッジを張り付けたときに位置の修正が効くこと、接着剤を少し多めに塗布した方が接着硬化時間と接着不良など回避できます。

コーンとウレタンエッジを張り合わせる

  • いよいよコーンとエッジの接着です。少しずつエッジの内側をコーンの裏側にもぐらせて、張り付けながら一周させます。
    このとき、コーンの表側に接着剤が付かないよう細心の注意を払いながら進めます。写真は4分の3ほど接着したところです。

接着部の浮きチェック

  • 張り合わせ部分に浮きがないか、裏と表から接着部を押さえて念入りにチェックします。
    浮きている場所があれば、浮きがなくなるまで接着部を押さえ付けます。コーン裏側のエッジとの境もよくなじんでいるか確認します。

コーンとの張り合わ完了

  • 無事、コーンとエッジの張り合わせが完了しました。
    ここで、接着剤が完全に乾くまで放置します。

ガスケットに付着してる劣化ウレタンの除去

  • 当然ながら、ガスケット側にも劣化ウレタンが付いています。カッターで削り取る
    ゴム製の場合、エタノールで拭き取ります。

エッジと本体フレームとの接着

  • コーンとエッジ接着乾燥が確認出来たらエッジと本体フレームに接着します。外周のエッジを持ち上げてフレームに接着剤をやや多めに塗布しながらエッジを接着して行きます。この工程もあまり時間をかけると、コーンの位置修正が出来なくなるので手早く行います。センター出し点検確認です。
    一周してすべて接着したら、コーンを左右対称に両手で真っ直ぐに押したり引いたりして、ボイスコイルが擦れる異音がないかどうか、確認します。異音があれば外周エッジのりしろの位置調整をずらして異音がなくなるところを探します。

ガスケットの接着

  • 外周のエッジがフレームに接着剤がある程度乾いて来たところで、ガスケットを装着します。ガスケットを仮置きして位置を決めた上で、一本ずつ抜き取って接着剤を塗布して戻すことを繰り返します。
  • ガスケットが落ちないようダンボールで押さえながら逆さにして一晩乾燥させます。逆さにすることによって、スピーカーの自重によりしっかり密着接着不良を防げます。

エッジ交換完了

  • ウレタンエッジで隠れたネジ穴をカッターで切り取ります。
  • エッジ内ロールとコーンの隙間に増しボンドをして乾燥させます。
  • 最後に音出し確認で完成です。お疲れさまでした。エッジ劣化でビビり音で使用できなくなったスピーカーユニットがありましたら、買い替える前に是非チャレンジすることをお勧めします。